A&D DA-F930 (2号機) をゲット!
2025年8月28日、さいたま市緑区の Y さんより [A&D DA-F930] を研究用に寄贈いただきました。
DA-F930 (1号機)
ではフロントエンド故障と判明し修理不可で記事が中途半端になっていました。
この寄贈で
DA-F930 (1号機)
の記事も密かに完成させることができました。
ありがたかったです。
程度&動作チェック
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寄贈者のコメント
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あまりキレイではありませんが,一応 FM (STEREO) 受信・AM 受信します。
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外観
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製造シリアル番号は [JP52585] で、電源コードの製造マーキングより [1987年製造品] とわかりました。
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[純正 AM ループアンテナ] は付属していませんでした。
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フロントパネルの正面は綺麗ですが、天板への折り返し右に小さい当てキズがあります。
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リアパネルは綺麗ですが、端子類にややクスミがあります。
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天板に汚れがありますが、ヘコミなどの致命的なものはないです。。
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右側サイドウッドは良好、左側サイドウッドに小さな化粧板剥がれが2箇所あります。
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底板はピカッと輝いており綺麗です。
足も綺麗です。
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電源 ON してチェック
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問題なく電源が入り、FL 表示器にヤセはありますが、まだまだ十分見えます。
各ボタンは正常そうに反応します。
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FM 受信
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大体 -0.1MHz の周波数ズレはありましたが [STEREO] 表示が出て音が出ました。
80MHz の放送が 79.9MHz で受信。
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ただし、正しい周波数でも -0.1MHz ズレた周波数でも受信できなくなる時があります。
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この時、何回が同調をやり直すと突然受信しだします。
不可解な現象です。
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AM 受信
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[純正 AM ループアンテナ] が付属していなかったので手持ちの [SONY ST-SA5ES ループアンテナ] でチェックしました。
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このループアンテナとの相性は良いようで、感度良好で受信できました。
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カバーを開けてチェック
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内部のリア側に綿ボコリが堆積しています。
天板の放熱穴の部分の下側です。
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基板の手前側で電源回路のジャンパ線×3本に緑青サビが出ていますが、動作には問題ないです。
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目視で明らかに劣化とわかる部品は見当たらないです。
リペア (その1):FM で正しい周波数でも -0.1MHz ズレた周波数でも受信できなくなる時がある
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原因
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同調点電圧を測ると、正しい周波数では +0.6V、-0.1MHz ズラした周波数では -0.6V です。
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どちらの同調点電圧も同調検出する限界電圧を超えています。
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同調点電圧がどっちつかずになって不安定なのです。
これが原因です。
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修理
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後述の「再調整」で [1st IF] [2nd IF] [同調点] を再調整して直りました。
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修理後の動作チェック
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マニュアル同調でもプリセット同調でも問題なく受信できて音が出ることを確認しました。
リペア (その2):その他
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内部のリア側に綿ボコリが堆積している
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電源回路のジャンパ線×3本に緑青サビが出ている
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一部の形の大きい電解コンデンサをグラグラしないようボンドで固定しています。
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このボンド付け過ぎでジャンパ線にかかり、そこが吸湿してサビたのが原因です。
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水が掛かったような深刻な問題ではないのでサビ取りすれば大丈夫です。
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サビ取りと無水アルコール洗浄で直りました。
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左側サイドウッドに小さな化粧板剥がれが2箇所ある
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部品取り用途の
DA-F930 (1号機)
のサイドウッドは綺麗なので、このサイドウッドを本機に移植しました。
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当たり前ですが、サイドウッドが完璧になり、高級感が蘇りました。
エントリ機ですが外観は高級な雰囲気があります。
再調整
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電圧チェック (VP)
| VP |
標準電圧 |
実測電圧 |
判定 |
備考 |
| +14 (JW65) |
+14V |
+14.3V |
〇 |
アナログ系 |
| +10 (JW119) |
+10V |
+9.93V |
〇 |
|
| +27 (JW43) |
+27V |
+29.0V |
〇 |
VT 元電源 |
| [P2] +5 |
+5V |
+5.02V |
〇 |
デジタル系 |
| [P2] -24 |
-24V |
-25.0V |
〇 |
FL |
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FM/AM 受信部の調整
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調整結果
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FM 受信
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エントリクラスのチューナですが、十分実用になる性能になりました。
| 項目 |
stereo/mono |
L |
R |
単位 |
| ステレオセパレーション (1kHz) |
stereo |
48 |
47 |
dB |
| 高調波歪率 (1kHz) |
mono |
0.18 |
% |
| stereo |
0.18 |
% |
| パイロット信号キャリアリーク |
stereo |
-57 |
-56 |
dB |
| オーディオ出力レベル偏差 (1kHz) |
mono |
0 |
-0.02 |
dB |
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AM 受信
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[純正 AM ループアンテナ] がないので IF 調整だけしました。
感度が少し上がりました。
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元々動作に問題はなかったのでこれで十分でしょう。
使ってみました
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デザイン
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かなり良いデザインでエントリクラス臭さを感じないです。
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シャンパンゴールド調フロントパネルとサイドウッドで高級感さえします。
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プリセットメモリは全部で12個あり、TV/FM/AM ランダムに記憶できます。
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時刻表示とデイリータイマ機能があり、電源 OFF でも時刻を表示します。
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マニュアルとプリセットチューニングができます。
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マニュアルは半分オートチューニングのような動きをします。
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[<] [>] ボタンのどちらかを押さえ続けるとオートスキャンして放送局が見つかると停止して受信します。
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FM アンテナ入力は簡易 F 端子で妨害電波の混入を防げます。
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TV 音声チューナ付きですが、地上ナログ TV 放送は終了したので今は使えません。
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受信性能と音質
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FM の感度は良く、エントリクラスとしては音も良いです。
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AM の感度は良いですが音は並みです。