KENWOOD L-02T (11号機) が到着
2025年11月20日、さいたま市西区の S さんより
KENWOOD L-02T
の修理依頼品が到着しました。
定価30万円の超高級チューナ
です。
写真は照明 LED 化後です。
L-02T としては初めてウォームホワイト色 (電球色) LED を使ってみました。
状態チェック
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修理依頼者のコメント
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形見分けで入手しました。
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全オーナがオーディオマニアの知人に勧められるまま1988年に中古品を購入しました。
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そして、その後の稼働時間は極めて少なかったようです。
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フロントパネルとリアパネルの状態は良くないです。
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「RCA 出力端子」「マルチパス出力端子」「アンテナ入力端子」の酸化が進んでいます。
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以下の不具合があります。
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ステレオ受信ができずインジケータも点灯しません。
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ダイヤル指針ランプ、シグナルメーターランプも断線しています。
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マルチパスメーター指示が不安定です。
出力レベルボリュームに軽いガリが有ります。
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全体的な動作確認の上、以下の修理を希望します。
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「ステレオ受信の修理」「ランプの LED 化」「コイン電池交換」「ダイヤルのガタがあれば修理」をお願いします。
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可能であれば「F 端子」「RCA 端子」の交換をお願いします。
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シグマドライブ経由の音はなぜか高音レベルが落ちているようで、RCA 出力の方を使いたいです。
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出力レベルボリュームのガリは接点復活剤で改善できる程度で OK です。
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外観
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製造シリアル番号は [20900153] で、電源コードの製造マーキングが見当たらずここからは製造年が不明です。
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Σケーブルが付属していました。
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フロントパネルに軽度のサビなどがありますが、真正面から見るとマアマア綺麗です。
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フロントパネル板を底板側から留める M3 皿タップネジが1本欠品しています。
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この他にも締め付けが不十分だったり、組立が正しくない箇所があります。
過去に誰かが弄ったようです。
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天板には2本の線キズと何かのしぶきがそのままサビたような多数の変色があります。
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リアパネル全体に汚れ(サビかも?)があります。
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右側の前の脚の底板取り付け部分が変形しています。
おそらく、過去にこの脚から落下させたと思います。
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電源 ON してチェック
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電源は入り、ノブやボタンはそれなりに反応します。
[REC CAL] ボタン操作で正常にテスト音が出ます。
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照明用フィラメントランプの状態は以下で、まずこれを直さないと状態把握に難があります。
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[ダイヤル指針] ランプが切れしていて受信している周波数が把握できません。
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[S メータ] ランプが切れています。
[T メータ] [D/M メータ] ランプは切れていないのですが、かなり暗いです。
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筆者の環境では電波のレベルが 80dB 以上ですが、[S メータ] の振れは 65dB くらいなので感度落ちしています。
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[STEREO] ランプが点灯せず、実際に出てくる音もモノラルです。
故障しています。
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修理依頼者は「マルチパスメーター指示が不安定」と言っていますが、特に問題ないです。
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無音の放送ならメータが揺れたりしませんが、そういう放送はないのです。
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従って音声の強弱に合わせて多少動くのはやむを得ないです。
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修理依頼者は「出力レベルボリュームに軽いガリがある」と言っていますが、確認できませんでした。
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[OUTPUT LEVEL] ボリュームはΣ出力にだけ有効で、RCA 出力は固定出力です。
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[OUTPUT LEVEL] ボリュームを回してもΣ出力にガリは発生しませんでした。
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ボリュームは密閉型の高級品を使っておりガリは発生しにくいはずです。
密閉型なのでクリーニング等もできません。
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ガリが発生するならボリューム交換するしかないですが、交換品は入手不可です。
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カバーを開けてチェック
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メータの製造マーキングより、本機は [1981年製造品] と判明しました。
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内部には薄っすらとホコリが溜まっていますが、基板は綺麗で目視でわかる劣化部品は見当たりません。
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IC やトランジスタのリードにマイグレーション発生は無さそうです。
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この機種で散見されるバリコンギア機構のプーリー軸の固定外れはないです。
良い状態です。
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バリコンの軸に緑青サビが出ています。
対策が必要です。
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[コントロール基板] に実装されているコインバッテリにサビが目立ちます。
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このバッテリで操作ボタンの状態 (例えば、ANTENNA A/B の状態) の記憶をバックアップしています。
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製造後44年経過していることもあり、交換したほうがよいです。
リペア (その1):照明を LED 化
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リプレースに使う LED
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LED 化が必要なのは [S メータ] [T メータ] [D/M メータ] [ダイヤル指針] です。
これ以外は元々 LED 表示です。
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左の写真のウォームホワイト (電球色) テープ LED は [S メータ] [T メータ] [D/M メータ] 照明に使います。
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テープ LED は1単位ことに切って使えます。
1単位は LED×3個 に相当します。
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各メータあたり5単位使うので LED×15個 で照明することになります。
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右の写真は指針用に使う 3mm 砲弾型 LED です。
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指針に [赤色、20000mcd、照射角 30°] を使います。
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指針周辺ダイヤル照明に [ウォームホワイト色、14400mcd、照射角 30°] を使います。

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LED 化回路
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LED に供給する電源は [C35] 電解コンデンサの両端から取っています。
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[Ambient Lighting] は真っ暗闇でも同調周波数を把握できるよう、指針周辺のダイヤルを軽く照明します。

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メータ照明の LED 化作業
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メータカバーの上からテープ LED を使って照明します。
LED 15個並べたと同じなのでムラのない照明になります。
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5単位のテープ LED を貼り付け、組み込む前にプリ配線したのが下の写真です。
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メータの封印とテープ LED 貼り付けには経年変化しない260℃耐熱ポリイミドテープを使いました。
黄色のテープです。


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指針の LED 化作業
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下の写真は全面改修した [指針基板] の表裏です。
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垂直に立っているのが指針用の赤色 LED です。
横に寝ているのが指針周辺のダイヤルを照明するウォームホワイト色 LED です。
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L-02T にはダイヤル照明がないので、真っ暗闇では周波数が把握できず、このウォームホワイト色 LED で補助するのです。

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LED 化完了
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下の写真のようにムラのない電球色の美しい照明になりました。
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オリジナルのフィラメントランプの時より遥かに綺麗な表示です。
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指針周辺ダイヤル照明で真っ暗闇でも指針が指している周波数がわかるようになりました。

リペア (その2):[コントロール基板] のコインバッテリをソケット化して交換
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概要
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L-02T ではコインバッテリ [CR2430] で、は操作ボタンの状態を記憶保持します。
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サビが目立っていているし、製造後44年経過してそろそろ寿命なので交換します。
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このコインバッテリはタブ付きで、タブをハンダ付けしています。
こうなると一般ユーザではバッテリ交換できないです。
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そこで、[CR2032]+[ソケット] に換装します。
こうすると一般ユーザでもコインバッテリを交換できます。
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換装
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左の写真は換装前です。
これを右の写真のように [CR2032]+[ソケット] に換装しました。

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コメント
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[CR2032] は [CR2430] より容量が少ないですが、それでも25年は使えると思います。
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交換の際は+側 (文字が書いてあるほう) を上にします。
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普通の [CR2032] は何より入手しやすく安いです。
100円ショップでも買えます。
ダイソーでは3個で110円です。
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これだけ安いのなら、安全・安心を考慮して10年に1回交換することをお奨めします!!!
リペア (その3):RCA 端子交換
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概要
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修理依頼者からの交換要請です。
筆者的には交換せずにマイクロ研磨でかなり良くなると思っているのですが・・・
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交換用 RCA 端子台
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左の写真は本機から取り出したオリジナルの RCA 端子台で、右の写真は交換用 RCA 端子台です。
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オリジナルが 4P、交換用が 2P と形状が違いますが、寸法・リード配置・ガードの互換性があります。
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交換用 2P 端子台を横に2個並べると 4P 端子台のリード穴・ガード穴にそのまま入ります。
こういう互換性があるのです。

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交換実施
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左の写真は RCA 端子台交換後です。
当たり前ですがピカピカ輝いています。
バッチリです。
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オリジナルの 4P 端子台では留めネジは1個ですが、今回は 2P 端子台を2個使っているので留めネジが2個必要です。
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右の写真で黄矢印で示した取付穴を新たに開ける加工をしました。
元のネジ穴はもう一方の端子台にそのまま使えています。

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4P タイプの RCA 端子台が入手できればよかったのですが市場に見つかりませんでした。
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交換してくださいと気軽に言われても半世紀物なので、互換部品を探すのは至難の業なのです。
もうメーカにも在庫ありません。
リペア (その4):バリコン軸に緑青サビが出ている
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右の写真で、軸が接触プレートに触れる部分で緑っぽいのが緑青サビ
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サビは絶縁体ですから接触不良を発生させ、バリコンの容量が不安定になって、雑音や感度低下となります。
古いバリコンではよくある故障です。
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まずはこれを直さないとマトモに使えず、再調整に入れません。
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以下のようにバリコン軸の接触回復作業しました
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エレクトロニッククリーナ
を軸受けに噴射してから、何度もバリコン羽を動かすと緑青サビが湧き出てきます。
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湧き出た緑青サビを刷毛や爪楊枝で丹念に落とします。
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[1] と [2] を何度も何度も繰り返します。
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軸受けに
接点復活スプレー
を塗布してバリコンを回転して馴染ませます。
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仕上げに、軸受けにリチウムグリスを塗布して防錆処置します。
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作業結果
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結構手間がかかりましたが、大量の緑青サビが除去できました。
リペア (その5):その他
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F 端子の交換 ・・・ 修理依頼者の希望
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[ANT. A/B 切換基板] のシールドカバーを外して確認しましたが、F 端子は基板付けタイプの専用品でした。
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特注品と思われメーカから購入するしかないですが、半世紀物なのでもうメーカも在庫していないと思います。
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よって交換していませんが、現状の端子は少し汚れているだけで機能上は何ら問題ないので、このままお使いください。
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フロントパネル板を底板側から留める M3 皿タップネジが1本欠品している
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右側の前の脚の底板取り付け部分が変形している
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僅かな変形なら直せるのですが、今回の変形は大き過ぎて当方では無理です。
板金補修専門業者に補修を依頼ください。
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全体の重さに対して底板の鉄板厚が薄くて強度不足も1つの原因と思います。
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感度落ちしている
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感度落ちではなく S メータ回路の調整ズレでした。
後述の「再調整」で直りました。
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[STEREO] ランプが点灯せず出てくる音もモノラル
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原因は MPX VCO 調整ズレでした。
後述の「再調整」で直りました。
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内部に薄っすらとホコリが溜まっている
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基板には既に部品が乗っているので完全に清掃するのは無理です。
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普通はエアブロアだけでかなり綺麗になるのですが、どうやらゴミに油成分が混じっているようで、ブロアだけでは取れません。
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止むを得ないので刷毛で、できる範囲で清掃して少しマシになりました。
再調整
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電圧チェック (VP)
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実測値は以下のように良好でした。
| VP |
標準電圧 |
実測電圧 |
判定 |
備考 |
| 電源基板 |
15pin |
+14V |
+14.2V |
〇 |
FRONT END |
| 18pin |
-15.5V |
-13.9V |
〇 |
IF |
| 20pin |
+14V |
+14.1V |
〇 |
| CN1 |
1pin |
-8V |
-8.20V |
〇 |
CONTROL |
| 2pin |
+8V |
+8.12V |
〇 |
| CN2 |
2pin |
+15V |
+16.5V |
〇 |
MPX COMPOSITE (非安定) |
| 3pin |
-15V |
-16.6V |
〇 |
| CN3 |
3pin |
+15V |
+16.2V |
〇 |
MPX R (非安定) |
| 4pin |
-15V |
-15.8V |
〇 |
| CN4 |
1pin |
+12V |
+12.0V |
〇 |
RELAY |
| 3pin |
+8.5V |
+8.90V |
〇 |
LED |
| 4pin |
+7.4V |
+7.73V |
〇 |
POWER MUTE |
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FM 受信部の調整
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調整結果
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OSC トラッキング調整により、受信周波数ズレは 76~89MHz で ±0.05MHz 以内、90MHz で -0.1MHz 以内に入りました。
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感度落ちと思った原因は S メータ校正が大きくズレたためとわかりました。
再調整で規定内に入りました。
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以下のような良好な性能に調整できました。
音の解像度が大きく向上しました。
| 項目 |
IF BAND |
stereo/mono |
L |
R |
単位 |
| ステレオセパレーション (1kHz) |
WIDE |
stereo |
62 |
62 |
dB |
| NARROW |
44 |
44 |
dB |
| 高調波歪率 (1kHz) |
WIDE |
mono |
0.019 |
% |
| stereo |
0.019 |
% |
| NARROW |
mono |
0.020 |
% |
| stereo |
0.020 |
% |
| パイロット信号キャリアリーク |
WIDE |
stereo |
-66 |
-67 |
dB |
| オーディオ出力レベル偏差 |
WIDE |
mono |
0 |
+0.17 |
dB |
| REC CAL 信号 |
WIDE |
mono |
422 |
Hz |
| -6.0 |
dB |
使ってみました
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修理&再調整が終わって
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L-02T に対して初めてウォームホワイト色 LED で照明 LED 化しましたが、ウォームホワイト色も暖か味があってイイです。
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到着時は音が賑やかと感じましたが再調整で落ち着きのある高級機らしい音になりました。
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指針付近のダイヤル面への補助照明は正解です。
さり気ない気遣いという感じが良いです。
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感度や音質
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流石に良い音
です。
安定度とか音質とかスペック表現できない部分が超優れています。
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感度が良く、高解像度でカチッとした超高音質です。
高域も低域もよく出ています。
S/N も良いです。
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高解像度の音なのにハーモニー再現力もあります。
放送スタジオに居るかのようなリアルな音にハッとします。