KENWOOD KT-2020 (7号機) が到着
2026年5月11日、熊本市北区の E さんより
KENWOOD KT-2020
の修理依頼品が到着しました。
定価7.5万円
の高級シンセサイザ式 FM/AM チューナです。
程度&動作チェック
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修理依頼者のコメント
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機材の整理をしておりましたところ、外観はあまり良好とは言えない KT-2020 が出てきました。
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購入から10年は経っていないと思いますが、整備内容や動作状態についてのやり取りは記憶に残っておりません。
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通電してみたところ、さすが KT-2020 で大変良い音でした。
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トランスの取付けが緩んでおり、ここから「カタカタ」と音がしています。
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FL 表示器の赤文字のところが読めません。
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トランスの隣の電源部コンデンサーの内部から液体が漏れ出て固着しています。
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併せて以下もお願いします。
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歪率・セパレーション等の調整
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簡易 F 型コネクターをねじ込み式の F 型コネクターに取替え
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プリセットメモリバックアップ用のコンデンサー交換
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オーディオ出力レベルが定格 0.6V となっているのを 1.0V に変更
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外観チェック
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製造シリアル番号は [57K10237] で、電源コードの製造マーキングより [1985年製造品] とわかりました。
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[純正 AM ループアンテナ] は添付されていませんでした。
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フロントパネルには汚れや小キズが多く良い状態ではありません。
醜いと言うほどではないので実用品レベルです。
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天板への折り返しエッジと [TUNING] ノブにアルマイト禿げが所々にあります。
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リアパネルは綺麗です。
RCA 端子に輝きがあります。
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天板は概ね綺麗ですが、左側奥に1箇所、僅かなヘコミがあります。
底板はそこそこ綺麗で特に問題ないです。
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電源 ON してチェック
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電源は正常に入り、FL 表示器の輝度がやや下がっていますが、まだまだ実用になります。
各操作ボタンは正常です。
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[REC CAL] ボタンで正常なテスト音が出ます。
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FM 受信
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[S メータ] がフルまで振れ、周波数ズレはなく、AUTO TUNING で正しい周波数で止まり、[STEREO] 表示が出ます。
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特に問題なさそうです。
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AM 受信
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[純正 AM ループアンテナ] が付属していなかったので、右の写真の筆者が標準にしているループアンテナを接続してチェックしました。
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SONY ST-SA5ES などの大型ループアンテナです。
中古市場によく出ています。
横幅 28cm、高さ 12cm くらいのサイズです。
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このアンテナとの相性は良く S メータが振れて良好に受信できます。
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カバーを開けてチェック
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内部は綺麗です。
[電源基板] の [C6] [C14] には電解液モレ跡が見えます。
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上記以外は、基板には目視で明らかに劣化とわかる部品は見当たらないです。
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右の写真のように、電源コードのハンダ付けがチョン付けになっており、今にもポロッと外れそうで危険です。
ハンダ付けが下手クソ過ぎます。
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修理依頼者のコメントに対するチェック
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トランスの取付けが緩んでおり、ここから「カタカタ」と音がしている
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おそらく、以前に誰かが何らかの理由で [電源基板] を取り外し、この時に電源コードのハンダ付けと電源トランスの取り付けネジを外しています。
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戻し作業で、電源トランスが傾いたままネジを締め付けたのが原因です。
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電源トランスの傾きを直しネジを締め直して直りました。
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FL 表示器の赤文字のところが読めない
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具体的には [STEREO] 表示です。
これは FL 表示器の劣化のため修理できません。
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全然見えないという訳ではないので、このまま使用ください。
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トランスの隣の電源部コンデンサーの内部から液体が漏れ出て固着している
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具体的には [電源基板] の [C6] [C13] [C14] です。
(右の写真)
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修理依頼者のいう「液体が漏れ出て固着」は茶色の固着物と思いますが、これは電解液モレではありません。
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電解コンデンサがグラグラしないようボンドでの接着した跡です。
これ自体は問題ありません。
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ただ、[C6] [C14] には緑色に見える僅かな電解液モレ跡がありました。
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この際、横並びの [C6] [C13] [C14] を一斉交換しましょう。
リペア (その1):[電源基板] の [C6] [C13] [C14] 電解コンデンサ交換
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概要
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電源基板] の [C6] [C14] 電解コンデンサに液漏れ跡が見られました。
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横一列に並んでいる [C6] [C13] [C14] 電解コンデンサを一斉交換します。
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修理
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以下のリストのように部品交換しました。
耐圧・耐熱を上げて信頼性を上げました。
| 基板 |
部品番号 |
交換前 |
交換着 |
備考 |
| 電源基板 |
C6 |
330uF/50V (85℃) |
330uF/63V (105℃) |
電解コンデンサ |
| C13 |
2200uF/25V (85℃) |
2200uF/35V (105℃) |
| C14 |
1000uF/25V (85℃) |
2200uF/35V (105℃) |
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左の写真は交換後で、左から [C6] [C13] [C14] です。
右の写真は交換前に基板に実装されていた古い電解コンデンサです。

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以前に誰かが [電源基板] を取り外した形跡があるのに、部品交換や手直しの形跡はありませんでした。
何のために外したのでしょう?
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[電源基板] の裏側を観察したところ、赤□で囲んだパワートランジスタのハンダ付け部分が自身の発熱で劣化していました。
この部分を補修ハンダ付けしました。
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黄□で囲んだのは、到着時の初期チェックで「電源コードのハンダ付けがチョン付け」の部分です。
この部分をちゃんとしたハンダ付けに修理しました。
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修理後の動作チェック
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特に問題なく良好に FM/AM 受信することを確認しました。
リペア (その2):電気二重層コンデンサ交換
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概要
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この交換は修理依頼者の要求です。
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メモリバックアップは [C200] 0.022F/5.5V の電気二重層コンデンサで行っています。
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[電気二重層コンデンサ] には寿命があって、本機は製造後41年経っているので寿命になってもおかしくないです。
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修理
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電気二重層コンデンサを交換しました。
以下は交換リストです。
| 部品番号 |
交換前 |
交換後 |
備考 |
| C200 |
0.022F/5.5V |
1F/5.5V |
電気二重層コンデンサ |
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[フロントパネル基板] を取り外さないとアクセスできない場所にあるので、交換は厄介です。
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多くのネジを外す必要がありますが、多くの箇所で間違ったネジで締め付けられていました。
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以前に誰かが [フロントパネル基板] を取り外したんだろうと思います。
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[フロントパネル基板] を取り外した形跡があるのに、部品交換や手直しの形跡はありません。
何のために外したのでしょう?
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外したネジをそれぞれ正しい位置に取り付け直したら数的にはピッタリでした。
いままで誰かさんがデタラメに取り付けていた。
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左の写真は交換前で、緑色の部品が [C200] です。
右の写真は交換後で、青い部品です。

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修理後の動作チェック
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正常にプリセットとコールができることを確認しました。
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電源プラグをコンセントから引き抜いて、再度挿入した時にプリセット情報が残っていることを確認しました。
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コメント
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電気二重層コンデンサは 0.022F → 1F と45倍の容量になりました。
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オリジナルの 0.022F の時のメモリバックアップ保証期間は7日間 (1週間) です。
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容量が45倍になったので、計算上は45週間 (10ヶ月) バックアップできるはずですが。
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実際には、電気二重層コンデンサの自己放電もあるので、数ヶ月でしょう。
リペア (その3):ハンダクラック予防補修
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ハンダクラックのチェック
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左の写真は [OUTPUT] 端子の裏側です。
リードが直接基板にハンダ付けされています。
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右の写真は基板裏側で [OUTPUT] 端子リードのハンダ付け部分です。
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ここは [リアパネル] [基板] の2方向から常にストレスを受けているのでクラックしやすいのです。
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黄→で示したところに白い線が見えますが、これがグルッと一周分あります。
これがハンダクラックです。
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信号的には GND になります。
現状辛うじて導通していますが、間もなく完全にクラックします。

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修理
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[OUTPUT] 端子 (RCA 端子) のリードを予防補修ハンダ付けしました。
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修理後の動作チェック
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[OUTPUT] 端子に挿入したプラグを揺すっても音が途切れないことを確認しました。
リペア (その4):[簡易 F 端子] → [F 端子] に交換
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概要
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端子の交換
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左の写真は交換が終わった F 端子です。
右の写真は筐体内配線の様子です。

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交換後の動作チェック
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[ネジ込み式 F プラグ] [ワンタッチ F プラグ] のいずれも良好に結合できて、FM 放送が受信できることを確認しました。
リペア (その5):オーディオ出力レベルを 0.6V → 1.0V に変更
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概要
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実現できるか調査
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KT-2020 のオーディオ出力回路は以下のようになっています。
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出力アンプの OP アンプで [L/R 分離] [ディエンファシス] を行っています。
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このため、この OP アンプのゲインを弄るだけでは無理で、大掛かりな変更が必要になります。
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回路定数を変更することでの対応は困難で、むしろ OP アンプをもう1段追加するほうが簡単です。
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でも、今度はこの追加部品を物理的にどこに付けるかなど解決が必要で、大仕事になります。

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結論
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オーディオ出力レベル変更は困難と結論します。
よって、これは実施しません。
リペア (その6):その他
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[フロントパネル] の天板への折り返しエッジと [TUNING] ノブにアルマイト禿げが所々ある
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小キズと言ってもごく僅かなので塗装ではなく、黒の油性マジックペンで化粧しました。
これで十分綺麗になりました。
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使っていくうちに化粧が禿げたら再化粧すればよいです。
誰でもできます。
再調整
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電圧チェック (VP)
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実測値は以下のように良好でした。
| 基板 |
VP |
標準値 |
実測値 |
判定 |
備考 |
| チューナ基板 |
CN9-2pin |
+28V |
+28.4V |
〇 |
VT 電源 |
| J170 (CN9-4pin) |
+5.6V |
+5.64V |
〇 |
デジタル系 |
| J171 (CN9-6pin) |
+15V |
+15.6V |
〇 |
制御系 |
| J172 (CN9-7pin) |
+12V |
+11.9V |
〇 |
アナログ系 |
| J173 (CN9-8pin) |
-12V |
-12.0V |
〇 |
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FM/AM 受信部の再調整
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調整結果
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FM 受信
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やや同調点ズレがありました。
再調整で規定内に入りました。
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フロントエンドのトラッキング調整がややズレていました。
再調整で規定内に入りました。
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PLL 検波調整がややズレていました。
再調整で規定内に入りました。
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再調整でステレオセパレーションと高調波歪率が大きく向上しました。
| 項目 |
FM IF BAND |
stereo/mono |
L |
R |
単位 |
| ステレオセパレーション (1kHz) |
WIDE |
stereo |
70 |
70 |
dB |
| NARROW |
60 |
58 |
dB |
| 高調波歪率 (1kHz) |
WIDE |
mono |
0.012 |
% |
| stero |
0.025 |
% |
| NARROW |
mono |
0.029 |
% |
| stero |
0.038 |
% |
| パイロット信号キャリアリーク |
WIDE |
stero |
-75 |
-74 |
dB |
| オーディオ出力レベル偏差 (1kHz) |
WIDE |
mono |
0 |
-0.01 |
dB |
| REC CAL |
WIDE |
mono |
398 |
Hz |
| -5.2 |
dB |
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AM 受信
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[純正 AM ループアンテナ] が付属していなかったので IF 調整だけ実施しました。
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AM 放送は2028年に無くなる
ので、そろそろワイド FM 受信も受信できる準備をしたほうがよいかも。
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既に2026年3月31日で NHK 第二放送 は消滅しました。
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周波数コンバータ
を使うと KT-2020 でもワイド FM が受信可能になります。
使ってみました
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修理&再調整が終わって
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本機は以前に誰かさんが内部をいじっており、この戻し作業が雑で問題ありましたが、全て手直しできました。
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液漏れした大型の電解コンデンサ、電気二重層コンデンサを交換して、安心して使えるようになりました。
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あらためて本機をじっくり聴き込みましたが、やはり高級機です。
素晴らしい音です。
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デザイン
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[フロントパネル] [TUNING ノブ] [ボタン] はアルミ材で質感があります。
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プリセットメモリは FM/AM ランダムに16局分あり、十分です。
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ディスプレイの左側にバー表示の [S メータ] [T メータ] [M メータ] が集中していて、同調状態が把握しやすいです。
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今回、[簡易 F 端子] から本物の [F 端子] に交換して、確実に FM アンテナ入力できるようになりました。
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FM 受信
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FM の感度と妨害電波排除能力は素晴らしく良い
です。
FM フロントエンドの性能が余程良いのでしょう。
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FM の音質は、Hi-Fi 調で、シャッキリとした高音域が特長です。
ハッとするような素晴らしくクリアな音
です。
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AM 受信
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AM IF BAND が WIDE の時の音質はかなり良いです。
感度も良いです。