YAMAHA T-2x

YAMAHA T-2x がやってきた

2008年10月10日、大阪府河内長野市の Y さんから YAMAHA T-2x の修理依頼品が到着しました。

T-2x は当時の フラグシップ機 で、 [C-2x] [B-2x] とのペアを組めるデザインです。



程度&動作チェック

  1. 外観

  2. 電源 ON してチェック



カバーを開けてみました

  1. 作りは良いです。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

  2. 3兄弟の以下の僅かな違い

  3. 1983年の時点では、全メーカーのシンセサイザチューナの中でトップの性能だったはず



リペア

  1. レシオ検波の NUL 調整をしても数分で大きく狂ってしまうことが判りました。 この結果、どうしても音に揺れを感じ、しかも歪っぽいのです。

  2. 全操作ボタンが動作不良だったので、タクトスイッチ全数交換しました。 全部で22個ありましたから、かなりの手間がかかりました。



調整

  1. FM/AM 受信部の調整

  2. 調整結果



使ってみました

  1. デザイン

  2. 感度と音質



仕様など

  1. ドキュメント

  2. 仕様

    FM 受信部
    受信周波数範囲 76~90MHz
    実用感度 (75Ω) mono : 0.9uV / 10.3dBf
    S/N 比 50dB 感度
    (DX, NR OFF)
    mono : 2.0uV / 17.2dBf
    stereo : 20uV / 37.2dBf
    イメージ妨害比 100dB
    IF 妨害比 115dB
    スプリアス妨害比 110dB
    AM 抑圧比 70dB
    実効選択度 85dB (DX)
    キャプチャーレシオ 1.2dB (LOCAL)
    S/N 比 mono : 100dB
    stereo : 88dB
    全高調波歪率 mono : 0.009% (LOCAL, 1kHz)
    stereo : 0.015% (LOCAL, 1kHz)
    ステレオセパレーション 68dB (LOCAL, 1kHz)
    周波数特性 20Hz~15kHz +0.2 -0.5dB
    サブキャリア抑圧比 70dB
    AUTO DX 動作レベル ステレオ時 SN 50dB にて DX MODE に自動切換
    シグナルメータ飽和レベル 3mV / 75dBf
    出力レベル/インピーダンス
    (100% 変調, 1kHz)
    固定 : 1000mV/2kΩ
    可変 : 100~1000mV/2.5kΩ
    AM 受信部
    受信周波数範囲 513~1620kHz
    実用感度 250uV/m
    選択度 30dB
    S/N 比 55dB
    イメージ妨害比 40dB
    スプリアス妨害比 50dB
    全高調波歪率 0.2%
    出力レベル/インピーダンス
    (30% 変調, 400Hz)
    固定 : 300mV/2kΩ
    可変 : 30~300mV/2.5kΩ
    総合
    電源電圧 AC100V, 50/60Hz
    消費電力 13W
    外形寸法 435(W)×90.5(H)×358(D)mm
    重量 5.5kg
    その他
    発売時期 1983年11月
    定価 98,000円