YAMAHA TX-480 (2号機) をゲット!
2026年7月13日、東京都北区の I さんから
YAMAHA TX-480
の中古品を研究用に寄贈いただきました。
エントリ機ですが、FM フロントエンドが4連バリキャップと妨害電波排除能力が十分で音も良かったです。
一般のエントリ機の性能を越えるチューナで満足できます。
程度&動作チェック
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寄贈者のコメント
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最近 YAMAHA TX-480 を購入しましたが、好みに合わなかったので寄贈します。
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外観のチェック
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製造シリアル番号は [Y433196TV] で、電源コードの製造マーキングより [1996年製造品] と判明しました。
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[純正 AM ループアンテナ] の添付はありませんでした。
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外観は実用品レベルで、致命的な損傷はないがあちこちに汚れやヘコミがあります。
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フロントパネル
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アルミパネルに目立たない僅かなサビが出ています。
表示器窓に線状のスレが1本あります。
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[TUNING] ノブのトップ面に若干変色があります。
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リアパネル自体は特に問題ありませんが、端子類に白いサビが出ています。
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天板
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手前右に [H8.12.27] と白マーカペンで書かれています。
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最初のオーナが1996年12月27日に購入されたのでしょう。
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数ヵ所僅かなヘコミがあります。
この上に設置されていた物品の足形でしょう。
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上記の程度は醜くくはなく、やはり実用品レベルと言えます。
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天板をサイドから留めるネジ×4本に少し赤サビが出ています。
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底板および取り付けられた足は問題なく綺麗です。
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電源 ON してチェック
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正常に電源 ON でき、FL 表示器の輝度は良好です。
ノブやボタンも正常に反応します。
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FM 受信
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[S メータ] がフルで [STEREO] 表示が出て綺麗な音が出ます。
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AUTO TUNING で放送局の正しい周波数で停止するので、同調点ズレはなさそうです。
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動作は問題ないので、現状の性能値を測定してみました。
ステレオセパレーションがやや落ちているようです。
| 項目 |
stereo/mono |
L |
R |
単位 |
| ステレオセパレーション (1kHz) |
stereo |
31 |
33 |
dB |
| 高調波歪率 (1kHz) |
mono |
0.42 |
% |
| stereo |
0.42 |
% |
| パイロット信号キャリアリーク |
stereo |
-76 |
-66 |
dB |
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AM 受信
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[純正 AM ループアンテナ] の添付がなかったので、右の写真の筆者が標準にしているループアンテナを接続してチェックしました。
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SONY ST-SA5ES などの大型ループアンテナです。
中古市場によく出ています。
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横幅 28cm、高さ 12cm くらいのサイズです。
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S メータは元気に振れるのですが、高い周波数で混信するので相性はイマイチです。
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それでも受信はできるので AM 受信部は問題なさそうです。
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カバーを開けてチェック
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内部は非常に綺麗です。
基板を目視でチェックして明らかに劣化とわかる部品は見当たりません。
リペア (その1):リアパネルの端子類を補修
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概要
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[FM アンテナ端子] [RCA 端子] に白いサビが出ています。
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[FM アンテナ端子] [AM アンテナ端子] [RCA 端子] のリードは基板に直接ハンダ付けされています。
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ハンダ付け部分にはリアパネルと基板の2方向から常にストレスがかかっており、いずれハンダクラックに至ります。
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基板を外してチェックすると、既に [FM アンテナ端子] でハンダクラックしていました。
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修理
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下の写真は修理後で、[FM アンテナ端子] [RCA 端子] は
ピカール液
でマイクロ研磨してサビを落としました。
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[FM アンテナ端子] [AM アンテナ端子] [RCA 端子] のリードは、古いハンダを除去してから補修ハンダ付けしました。


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修理後の動作チェック
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[FM アンテナ端子] [RCA 端子] にプラグが従来よりスムーズに挿抜できることを確認しました。
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[FM アンテナ端子] [AM アンテナ端子] [RCA 端子] の挿入したプラグやコードを揺すっても動作に異常が出ないことを確認しました。
リペア (その2):その他
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天板の手前右に [H8.12.27] と白マーカペンで書かれている
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美観を損ねるので、無水アルコールで拭き取りました。
文字が書かれていたとはわからなくなって、綺麗になりました。
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ついでに、プロ用クリーナ剤の
リンレイ NEW プロインパクト中性
でクリーニングして、かなり綺麗になりました。
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天板に数ヵ所、僅かなヘコミがある
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天板を本体から外し、裏側からヘコんだ部分に親指でエイッと押してみました。
少しマシになりました。
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マシになった程度ですが、この部分はラックに入れれば見えない場所なので、十分でしょう。
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天板をサイドから留めるネジ×4本に少し赤サビが出ている
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ネジを黒ラッカー塗装してサビ隠しと今後のサビ防止をしました。
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ネジを取り付けると最初からこうだったようにマッチしました。
再調整
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電圧チェック (VP)
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実測値は以下のように良好でした。
| VP |
標準値 |
実測値 |
判定 |
| [CB] コネクタの左から2番目ピン |
+5.6V |
+5.44V |
〇 |
| [CB] コネクタの左から3番目ピン |
+11V |
+11.5V |
〇 |
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FM/AM 受信部の再調整
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再調整結果
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FM 受信
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再調整でステレオセパレーションと高調波歪率が大きく改善して、音の解像度が上がりました。
| 項目 |
stereo/mono |
L |
R |
単位 |
| ステレオセパレーション (1kHz) |
stereo |
52 |
51 |
dB |
| 高調波歪率 (1kHz) |
mono |
0.26 |
% |
| stereo |
0.26 |
% |
| パイロット信号キャリアリーク |
stereo |
-77 |
-66 |
dB |
| オーディオ出力レベル偏差 (1kHz) |
mono |
0 |
+0.06 |
dB |
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AM 受信
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[純正 AM ループアンテナ] が無いので、IF 調整だけ実施しました。
使ってみました
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修理&再調整が終わって
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到着時から状態は良く、部品交換を伴う修理はありませんでした。
外観を手直した程度です。
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性能も音質もそこそこ良く、BGM 的なお気軽運用にはピッタリではないかと思います。
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デザイン
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YAMAHA デザインのチタンカラーモデルは素敵です。
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チューニングノブは動きが軽すぎます。
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プリセットメモリが40局分あり、[TUNING MODE] の状態も一緒に記憶できます。
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FM アンテナ入力は F 端子のため、妨害電波が混入しにくいです。
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AM アンテナ入力はワンタッチ端子です。
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感度や音質
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FM 感度は良いです。
フロントエンドが4連バリキャップだからでしょう。
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FM の音質はクォードラチュア検波らしいソフト傾向の音です。
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AM の感度は実用レベルです。
音質はナロー気味です。